昨日(8/5、月曜日)、東京証券取引所・日経平均株価は、取引開始直後からほぼ全面安の展開となり、終値は先週末の終値に比べ4451円28銭安い3万1458円42銭と、これまでに最も大きかった終値ベースの下落幅であった、世界的に株価が大暴落したいわゆる「ブラックマンデー」の翌日に当たる1987年10月20日に記録した3,836円48銭安を上回り、過去最大の下落となりました。
先週から続く急激な株安の背景にはアメリカの景気落ち込みへの警戒感から先週末のアメリカ市場の株価が大幅下落したことが挙げられます。
また先週末に発表されたアメリカの雇用統計で、失業率が予想を上回ったため、市場ではアメリカの景気が減速しているとの見方が拡大し、連邦準備制度理事会が利下げのペースを早めるのではないかとの見方が広がっていて、日米の金利差の縮小を見込んだ円買い・ドル売りが続き、一時、1ドル=141円台半ばまで円高が進行しました。
写真出典:FNNプライムオンライン
そして、本日(8/6、火曜日)は、取引開始直後から一転、全面高の展開となり、平均株価の終値は前日に比べ3,217円高い3万4,675円46銭で取引を終了しました。上げ幅は終値の上昇幅として過去最大だった、1990年10月2日の2,676円55銭を超え、過去最大となりました。
5日までの2営業日では、6,600円以上値を急速に下げた反動から、6日は上げ幅が一時3,400円を超え、取引時間中としても過去最大を更新しました。
円安が進んだことや、アメリカの経済指標が市場予想を上回ったことも相場を押し上げたかたちです。
写真出典:FNNプライムオンライン
この株価の大暴落から一転して上昇した2日間の動きは、今後、数十年語り継がれる歴史的な2日間になるかもしれません。
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