東京都で推進するコロナ対策リーダーの「e-ラーニング研修ビデオ」にもありますように、大声での会話は、飛沫拡散に繋がります。
そこで、東京都では感染拡大防止のため、飲食店では食事中以外はマスク着用をお願いしたり、小声での会話マナーをお願いしています。
どちらも、実際には難しいお願いです。
特に、「小声」での会話は、お酒を提供している飲食店ではかなり難しいお願いとなります。
どうしても、お酒が入ってくると、最初は小声を意識されているお客様も、知らず知らずのうちに声が大きくなってしまいます。
その都度、何度も何度も注意するなんていうことは、実際には出来ないのが現状です。
そこで、当店では「デジタル騒音計」を導入しています。
70デシベル以下の声での会話をお願いすることで、視覚的にも効果が絶大です。
併せて、「飲食店等の感染防止対策TOKYOサポートポータル」が提供している「卓上ポップ(会食マナー)」啓発ツールをアレンジして、客席に設置することで、小声での会話の意識が高まりました。
一口に、「小声でお願いします」といっても、そういう漠然としたアナログ的なお願いでは、何も具体性がなく、こちらとしても、それ以外に言いようがありません。
人によって「小声」のイメージなんて異なります。
確かに換気をすることで、会話で発生した空気中に浮遊している微細な飛沫粒子を拡散することが出来ます。
その換気のタイミングを知るために、最近では「CO2濃度測定器」が注目されています。
この数値が一定以上高まったら、換気を実施するというものですが、これも直接的な感染拡大防止対策ではありません。
寧ろ、それよりも、ウイルスが付着した飛沫自体の発生を抑えることの方が大事です。
飛沫が発生する原因は会話によるもので、特に大声での会話では飛沫量が多くなります。
そういう意味では、「CO2濃度測定器」よりも「デジタル騒音計」の方がより効果的であり実効性の高い指標なのです。
ただ、残念なことに、そういう現場での実情を知らない人が感染拡大防止対策の支援事業の担当をされているため、その補助金も「CO2濃度測定器」には適用されても「騒音計」には適用されません。
是非、現場の意見や新たな試みに対して、耳を傾けていただきたいと思います。
啓発ツール
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